中国語検定準1級合格
私は2018年7月に中国語検定準1級に合格しました。
中国留学から帰ってきて約2年の時を経て、しかも2回目の受験で合格しました。
1回目の受験の時は2018年の3月に受験し、75点の合格ラインに6点足りず不合格、2次試験に進めず…。
そして2回目の1次試験のリスニングは84点、筆記は81点で2次試験の面接に進み、面接も無事合格しました。
面接は難しくないので、1次受かった方は2次もほぼ合格するのではないでしょうか。
中検準1級のレベルは、ネットで検索してみると、ビジネス即戦力とか中国語で交渉可能だとかそんなことが書かれています。
私の大学時代の中国語の恩師もHSK6級より中検準1級のほうがレベルが高いし、中国留学した人でないと合格は難しいと言っていましたので、かなりレベルの高い試験だと思います。
合格率は10%~20%くらいですし、履歴書にも堂々と書ける資格ですね。
1回目の受験の時は特にテキストも購入せず、前日に過去問がどんな感じなのか見ただけで受けて不合格だったので、やはり事前にテスト対策はしておいた方がいいです。
2回目は筆記の問題集を2か月くらい前に購入して暇なときにちょこちょこ勉強するという感じでした。
試験勉強に使ったテキストなど
筆記対策
中国語検定のテキストといえばアスクですよね。
これ一冊あれば筆記対策として十分だと思います。
試験会場でもこのテキスト使っている人が多かったと思います。
ただ、準1~1級をカバーしているのでテキストがかなり分厚いです。
私はカッターでテキストを切って分割し、持ち運びしやすいようにしていました。
1回目の受験時、留学から帰ってきたしある程度できるだろうという、完全に勢いで受けてしまったのですが、選択問題では日常生活であまり使わないような単語や成語が出てきたので、ほぼ勘で答えていました。
知識が追いつかないのなら、文脈から推測するのも結構大事ですよ!
学習方法として手っ取り早いのは、問題集を一問ずつ解きながら解説も見てそこから徐々に単語量を増やしていくのがいいと思います。
中検はHSKと違ってリスニング以外は割と時間的には余裕をもって回答できるので、時間配分はよほど考え込んでしまう人でない限りは気にせず時間をたっぷり使って回答してと思います。
中検準1級はとにかく知識量!!!これに尽きますね。
リスニング対策
リスニングの教科書もありますが、私は使いませんでした。
リスニングはとくに対策せず、普段から中国の番組をYoutubeで見たりして慣れるように心がけていました。
特におすすめなのは、中国の古装剧(大河ドラマ)を見ること!
成語や慣用句が良く出てきますし、話す速度も現代ドラマに比べるとゆっくりなのでリスニング練習にぴったりです。
また、わからない言葉が出てきても、なんとなくドラマの場面から推測ができるので、自然と推測する能力を鍛えることもできます。
勉強している感じがしないのも心理的にストレスがなくて良いです。
ちなみに、私は『甄嬛传』(和名:後宮の諍い女)を10回以上見ました。
試験内容と対策
一次試験の筆記はリスニングと筆記の2種類が大まかな分類となります。
筆記試験を突破すると、二次試験の面接に進むことができ、面接を突破した後やっと合格となります。
私もそうですが、筆記試験に落ちる人がかなりいますので、仮にテキストで勉強しないにしても、試験内容がどのようなものかは知っておく必要があります。
リスニング
大問1と2があります。
中国語検定の公式サイトに過去問の掲載があるので、試験前に目を通しておくと良いでしょう。
大問1
大問1は長い文章が音声で流れ、計10問の質問に4択で答える問題です。
比較的点を取りやすいですが、数字やデータが多く出てくるので1回目は混乱するかもしれません。
文章と問題は2回読まれるので、1回目に全体の内容を理解し、質問内容もメモしておきます。
そして2回目で質問内容に対する部分をよく聞きなおすという流れがいいと思います。
筆記よりも点がとりやすいので、全問正解を目指しましょう。
大問2
大問2は長い文章が音声で3回流れ、それを全部書き写すというもの。
事前に何も知らないとかなり戸惑う問題かもしれません。
最近はPC・スマホが主流でほとんど文字を書かなくなった人がおおいので、漢字はわかるのにいざ書くとなるとあれ?どうやって書くんだっけ?という状態になります。
私は1回目何も知らずに受けたのでこれにはかなり戸惑いました。
試験前には意識的に漢字を書いて練習しておくことをお勧めします。
1回目で全体の流れをつかみ、わかる部分は書き写しておく、2回目で細部を聞き取り、追加で書いておく、3回目で残りの聞き取れなかった部分を書き足すという流れがいいでしょう。
筆記
大問1~5まであります。
こちらも公式サイトに10回分の過去問の掲載がありますので、確認しておくと良いでしょう。
大問1
大問1は長い文章を読みながら、知識と文法力、最後に文章の読解力を問うものです。
文章を読みながらの回答なので、前後の文章から意味を推測するとよいです。
難易度は高くないので、点数を取れるようにしましょう。
大問2
大問2は短文の空欄に入る適切な言葉を選択する問題です。
これも単語の知識と理解を問う問題です。
過去問や問題集で普段から知識を増やしましょう。
こちらも比較的難易度は高くないので点数を取れるようにしましょう。
大問3
大問3は短文の下線部と同じ意味を選択する問題です。
慣用句や成語の知識が問われていますが、前後を見てある程度意味を推測することもできます。
大問4
大問4は長い文章の下線部を中→日翻訳とピンインを漢字に直す問題です。
一見下線部だけ見て訳せばいいかと思いますが、難しい成語などが盛り込まれていてわからないことがあるので、文章全体を読んで意味を推測して訳すのがベスト。
大問5
大問5は日→中翻訳です。
3行~4行くらいの文を中国語に訳します。
現代に合わせてキャッシュレス決済などの時事に関連する文章もあるので、実際中国で生活したことのある人に有利な問題かもしれません。
普段から中国語のニュースなども見ておくといいでしょう。
いずれにしても、知識量がものを言います。
会場には日本人が多いかと思いきや日中のハーフと思われる方やネイティブの方もいたので、試験開始前に中国語のおしゃべりが飛び交っていたりして2級のときと雰囲気が全然違うなあという感じでした。
それと、あくまでも私個人の感想ですが、2級は年配の受験者が多いけれど、準1級は受験者が比較的若い印象でした。
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